語りたいことがないのに書くの？

自問自答ですよこれは自問自答よ。

とりあえず何も書きたいことがなければ何も書かなければいいんじゃないか。でもこの例えがあっているかわからないけれど生きていくには人前に出るのは避けられないだろうから何かを自分の体を経て生み出さなきゃいけない。何もすること出来ることがないからって一日中誰とも会わず話さずにいたらおおよそは心理的にも肉体的にもやつれてくるだろう。某有名漫画家がわたしには締め切りが必要で、無ければ何も生み出さないままずるずると作業するでしょうと言っていた。てっきりどうしても書きたいことがあるからどんどんアイデアは湧いてくるし、手が止まらずに次の作品をどんどん仕上げていくもんだと思っていた。語りたいことがあるから作品を作り続けるんだと。とりあえず書く、ってのが全く無いわけではないだろう。じゃなきゃ数多くの作品を生み出せない。書きたいことがないってことは向いてないってことなんじゃないだろうか。書き始めてから何か浮かぶこともあるから一概には言えなそうだ。語りたいことがないのに書くことの良いところと悪いところはどこだろう。

良いところ

文章で伝えたいことがうまく書けるようになればコミュニケーションがしやすくなる。対人との意思伝達に文章は欠かせない。鍛えれば役にたつ場面が多い。伝えたいことを言葉に乗っけれるかが重要でただ書くのではない。だから思考するちからも鍛えられそうだ。何かを体験して何も感じない思わないなんてことはない。それをどの表現にうまく乗せられるかだ。わあ、これは良いことしかないように見える。

悪いところ

書きたいことがないのに書き始めてもし何も浮かばないまま時間だけが過ぎて、中身のないものを書かざるをえないときがある。読まされた方はたまったもんじゃない。中身がないから読む必要がない。良い文章を埋もれさせてしまう量の駄文を生み出してはいけない。だったら書かない方がマシだ。黙っていよう。はっ、人に見せたらもしかして良いと言ってくれるかもしれない。いや待て、お世辞で言わせちゃう場面をこっちで無意識にこしらえちゃうかもしれないから、額面通りに聞いたらいけないんだ分かってる。どうやらわたしが思いつく悪いところはだいたい少し先への恐れのようだ。この答えは出る気配がないし、ずっと考え続けるんだろう。でもやっぱり語りたいから書いている人も、書きたいから書いている人も居たほうがいろいろ面白い。